Community Reflections

 

矢部 文

私のOKAERI初参加は2018年の「集会」でした。初めての日本語ワークショップで、レズビアンの娘をもつ親としての体験を話しました。そのとき、「西海岸の人はうらやましいなあ。OKAERIに行けて」と痛感しました。 2020年、OKAERI Connects!に日本語グループができ、西海岸だけでなく中西部や日本在住の皆さんとも定期的に交流できるようになりました。Zoomで参加に地理的なハードルがなくなったのは、コロナ禍の「おかげ」です。 米国も日本も、LGBTQの人たちにとって100パーセント安全な場所とは言えません。特に日本語コミュニティには、「みんな同じであるべき」という同調圧力があります。そういう社会の傾向を少しでも変えていきたいというのが、私の願いです。 私たちの体験を語ることでLGBTQに対する世間の誤解を解くことも、OKAERIの重要な活動のひとつ。OKAERI Connects!は、自分の言葉で自分を語れる安全な場所です。私には、私自身のストーリーを伝えることぐらいしかできませんが、OKAERI Connects!を通して活動の幅を広げていけたらいいなと願っています。

矢部 文, ニューヨーク

Okaeri Connects! (日本語グループ)

坂本安子

「おかえり」との縁は2018年に私の元上司・渡辺ビル氏に誘われたのがきっかけでした。自分の周りでLGBTQ+日系人が日系社会が、また家族でさえも「自分たちを受入れてくれない」という疎外感を感じている現状なので、定例会に出席させてもらいました。「おかえり」メンバーのオープンさ、暖かさ、そして日系のLGBTQ+支援のための情熱にとても惹かれたのを思い出します。その年の秋に開かれた第3回「おかえり」コンフェレンスでは、様々なワークショップに参加をし、とりわけ日本語話者向けのたった1つのワークショップには当事者、家族、親戚、アライの多くの方々の参加が得られ、会場がうまるほどで、足りなくなった椅子を関係者が確保するのに奔走するぐらいでした。出席したワークショップはいずれもインスピレーショナルで、大きな勇気、愛、そして希望を感じ、その思いをLGBTQ+の友人たちと共有いたしました。それを機会に「おかえり」を通して、誰でもありのままで生きられる社会作りが叶うよう、アライとして微力ながらも参加できればと願い、「おかえり」に正式に入会いたしました。去年も成功に終わった第4回目のコンフェレンス(バーチュアル)では「おかえり」の日本語話者当事者ならびにアライと一緒にいくつかのワークショップを日本語で行うことができ、特に当事者や親御さんのワークショップに多くの方々が参加されました。「おかえり」には当事者ならびに家族・アライ向けに用意されている、日本語話者のおしゃべり会「おかえりコネクト」が2グループあります。このグループは、一昨年発足しました。ご興味のある方は是非ご参加ください。「おかえり」が提供する安全なスペース「おかえりコネクト」でご自身や大切な方々の体験・思いを共有し、一緒に学び、互いに助け合って更に安全で思いやりのあるスペース作り実現のために二人三脚で歩んで行きませんか? 坂本安子、MSW, LCSW 「おかえり」アウトリーチ部メンバー

つくるフォルス

僕自身は日本の家族とのつながりを絶たれてしまったので、おかえりに参加して、LGBTQ+の当事者を家族に持つ親御さんたちに出会えたのは僕にとって一番の収穫でした。自分の子供(や家族)を心から理解したいと思い、歩み寄っているご家族に会って、僕自身も癒されたと感じています。

つくる・フォルス, 米国ロサンゼルス

田崎彩

幼い頃から日本とアメリカ中西部を行き来して育ち、文化的・言語的にバイリンガルながら日本人としてのアイデンティティとうまく向き合えない自分がいました。日本に背を向け、アメリカでラディカルな社会、政治観念を築いていくうちにどんどん自分の軸が二つに分裂していくのに気づきました。Okaeriは離れ離れになってしまった自身の存在をまたひとつにしていくために大切な居場所です。

田崎彩. カリフォルニア、ロサンゼルス

Okaeri

出藏みどり

アライとして2018年おかえりミーティングをお手伝いしたことがきっかけで、日系LGBTQ+の方たちが直面している厳しい現実を知りました。日系コミュニティーにアライが増えて多様性を受け入れられるように変化して欲しいと願いながら、2021年から日本語親アライグループをファシリテートしています。

出藏みどり, カリフォルニア

おかえり